はじめに
AR Clip VPS は、カメラに映っているものから、デバイスがどこにあるかを割り出します。このページでは、そのしくみと、最初のプロジェクトの作り方を説明します。
VPS は Visual Positioning System(視覚測位システム)の略です。マーカーを使わずに、AR のコンテンツを現実の世界の決まった位置に留めます。スマートフォン、ブラウザー、AR グラスで動き、GPS の精度にも、ネイティブアプリのインストールにも頼りません。
しくみ
VPS は 2 つの部分でできています。
- マッピング。 実在の場所を撮影すると、AR Clip がそれをマップにします。
- ローカライズ。 デバイスがカメラの映像をマップと照らし合わせ、正確な位置を得ます。
マッピング
マップは、実在の場所を VPS で使える形に写したものです。撮影にはいくつかの方法があります。
- AR Clip Mapper — 私たちのスマートフォンアプリです。VPS に必要な動画を撮影します。
- スキャナーとカメラ — LiDAR、360° カメラ、RGB-D(深度)センサー。
- REST API — 手元にある画像や点群をアップロードします。
撮影したデータから、AR Clip がマップを作ります。処理が終わると、そのマップはすべての SDK で使えます。
マップにはそれぞれ ロケーション ID があります。SDK に 1 つ以上のロケーション ID(locationIds)を渡すと、SDK はカメラの映像をどのマップと照らし合わせればよいかがわかります。REST API では、マップそのものを mapId で指定します。
ローカライズ
ローカライズでは、マップ上でのデバイスの 位置と向き、つまり pose を求めます。VPS はリアルタイムのカメラのフレームをマップと照らし合わせ、ポーズを返します。精度は、マップの品質と、照明などの現地の条件によって変わります。
ローカライズには次のものを使えます。
- iOS、Android、Unity、Web の SDK
- ブラウザーで動く、AR Clip Studio で作ったプロジェクト
- サーバー側や独自のクライアントからは REST API
最初のプロジェクト
- アカウントを作ります。 arclip.design で作成します。無料プランには、SDK、REST API、マッピングのツールが含まれています。登録すると
apiKeyが発行されます。 - マップを撮影します。 AR Clip Mapper を使うか、自分のデータをアップロードします。処理が終わると、コンソールの Maps にマップが表示されます。
- SDK を追加します。 お使いのプラットフォームの SDK をインストールし、
apiKeyとマップのロケーション ID を渡します。ローカライズが成功すると、poseの更新が届くようになります。 - AR の体験を作ります。 Unity、AR Clip Studio、Three.js、または独自のレンダラーで、アンカー、ルート、コンテンツを配置します。
開発者トークン
<your-developer-token>
トークンはアカウント設定で確認できます。マップ管理の自動化など、REST API の呼び出しに使います。
パスワードと同じように扱ってください。クライアント側のコード、スクリーンショット、公開リポジトリには含めないでください。漏れてしまったら、アカウントで無効にして、新しいトークンを作成してください。
次へ: AR Clip Mapper — 最初のマップを撮影します。